14言語の「字幕落語」を世界へ 桂小春団治が配信中

篠塚健一
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 落語家桂小春団治が、海外向けの落語動画を作った。中国語や韓国語、仏語など14言語の字幕付きで、理事長を務めるNPO法人「国際落語振興会」の公式ユーチューブチャンネルに公開している。

 約20分の上方落語入門編で、複数の人物を1人で演じ分けたり、扇子を釣りざおに見たてたりする芸を紹介する。古典落語「お玉牛」の要約版も加えた。

 海外での活動は2000年、英国・エディンバラのフェスがはじまりだ。このときは英語字幕を付けた。10年には、米・ニューヨークの国連本部施設で4カ国語の字幕を使って公演。これまでに14カ国で字幕落語を届けてきた。だが、新型コロナで海外へ行くことはままならない。「先の読めない状況ですが、いろんな国の人に見てもらい、落語に興味を持ってもらうきっかけになれば」と話す。

 字幕はほかにスペイン語、ドイツ語、オランダ語、ノルウェー語、フィンランド語、ブルガリア語、トルコ語、ベトナム語、カンボジア語、ロシア語、英国英語版、米国英語版。(篠塚健一)

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