遺伝子を効率よく改変するゲノム編集技術によって、芽にたまる毒を大幅に減らしたジャガイモの野外栽培実験を、大阪大学や理化学研究所などのグループが始めた。
ジャガイモは日光にあたって緑色になった皮や芽に、下痢や腹痛、呼吸困難など食中毒の原因になるソラニンやチャコニンなどの毒がたまる。毒は加熱しても分解されないので、芽は除き、皮が緑のジャガイモは食べない注意が必要だ。
グループはこうした毒ができる時に働く酵素の遺伝子「SSR2」をゲノム編集技術で壊し、毒がたまらないようにしたジャガイモを開発してきた。
これまでは室内で実験してきたが、野外で育ち方や収量、できたイモの性質、毒が減っているかなどを調べることにした。
グループは、実験計画報告書を文部科学省に届け出て受理され、茨城県つくば市の農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)の面積2アールの畑で4月26日に栽培を始めた。
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イモと交雑する可能性がある…
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