五輪開催の目安は「ステージ2以下の維持」 専門家指摘

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枝松佑樹
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 東京五輪パラリンピックをめぐり、大会を開催するには7~9月の期間中、政府のコロナ対策分科会が示す新型コロナウイルスの感染状況などの指標が「ステージ2(感染漸増)」以下を維持できるかどうかが目安の一つになる、との見方を感染症の専門家が示した。

 9日、横浜市で開かれた日本感染症学会などによるシンポジウムで、オンライン講演した国際医療福祉大の和田耕治教授(公衆衛生学)が述べた。和田教授は、厚生労働省の専門家組織(アドバイザリーボード)の会合にも出席している。この日は、スポーツイベントなどで一定期間、限られた地域に、同じ目的で、多くの人が集まった状態「マスギャザリング」と感染症リスクの関係について、東京五輪を念頭に解説した。

 和田教授は、東京五輪・パラリンピックを開催するには、医師や看護師らを動員したとしても、コロナ患者を診る医療提供体制に影響を与えないことが必要で、「五輪と関係ない人に影響があることは容認されない」と指摘。その上で、7月23日の開会からパラリンピックが終わる9月5日まで、東京都内の感染状況をステージ2以下に維持できるかどうかも目安の一つだと説明した。

 都内では現在、ステージの指標のうち、直近1週間の感染者数(人口10万人あたり)はステージ4(感染爆発)に相当する。最近でステージ2相当まで下がったのは3月の一時期だ。

 開会までおよそ2カ月半とな…

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