「おちょやん」モデルの代表作 計15本をフィルム上映

富岡万葉
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 NHKで放送中の連続テレビ小説「おちょやん」で、主人公のモデルとなった浪花千栄子(1907~73)。代表作を上映する特集「浪花の名女優 浪花千栄子」が、5月8日から大阪市西区のシネ・ヌーヴォで始まる。28日まで。

 浪花は戦後、芸人・花菱(はなびし)アチャコとのラジオドラマの掛け合いが評判で一躍人気に。溝口健二小津安二郎ら、名だたる映画監督の作品にも出演するようになった。

 特集は52年から64年までの15本で、ほとんどを35ミリフィルムで上映する。まくしたてる大阪弁を堪能できる「夫婦善哉(ぜんざい)」(豊田四郎監督、55年)、ブルーリボン助演女優賞をとった「祇園囃子(ばやし)」(溝口監督、53年)、勝新太郎をめった打ちにする「悪名」(田中徳三監督、61年)――。名脇役ぶりの光る作品がそろう。吉永小百合を見守る「伊豆の踊子」(西河克己監督、63年)も。ラジオドラマ「アチャコ青春手帖(てちょう)」「お父さんはお人好(よ)し」の映画化も外していない。

 7日までの前売りは1200円(当日1500円)など。同館(06・6582・1416)。(富岡万葉)

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