難民受け入れ上限を引き上げ 米バイデン政権、軌道修正

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ワシントン=合田禄
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 米バイデン政権は3日、トランプ前政権が年間1万5千人まで削減した難民受け入れの上限を年間6万2500人に引き上げると表明した。4月中旬に年間1万5千人に据え置くことを公表したが、民主党内などから強く批判されて方針を軌道修正した。

 今回の難民の受け入れ上限は2021会計年度(20年10月~21年9月)が対象。バイデン氏は声明で「前政権が歴史的に低く設定した上限は、難民を歓迎し支援するという米国の価値観を反映していない」と説明した。

 ただ実際には難民の受け入れ人数が9月までに上限に到達することはなさそうだ。米メディアによると、3月末時点で21会計年度の難民受け入れは2050人。バイデン氏は声明で「悲しい真実だが今年、6万2500人の受け入れを達成するのは難しいだろう。過去4年間のダメージを取り消すために取り組んでいる」とトランプ氏を批判した。

 オバマ政権下の16年度は約…

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