謎の深海魚、水族館で展示中 客は「未知を感じる」

武井風花
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 黒い体に頭から飛び出した突起物――。珍しい深海魚の標本が、仙台うみの杜水族館(仙台市宮城野区)に展示されている。

 標本は、キタチョウチンアンコウ。水族館によると、体長約20センチで、メスとみられる。3月初旬、金華山沖で漁師が水揚げした。特徴的な頭の突起で、エサの小魚などをおびき寄せると考えられているが、生息域や生態などは不明。世界で5例目だが、泳いでいる姿を捉えた映像は確認されていないという。

 同館魚類担当の大谷明範さん(40)は「謎に包まれた魚が身近な宮城県沖にもいた。ぜひ想像を膨らませてみてほしい」。標本を前にした石巻市の女性(34)は「奇妙な魚。未知を感じました」と興味深げに見ていた。(武井風花)

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