東京でも「若くても重症化」 変異株に忽那医師が警鐘

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聞き手 編集委員・辻外記子
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 「第4波」に突入した新型コロナウイルス感染症。変異ウイルスの影響もあり、関西などでは深刻な状況が続きます。変異ウイルスを、「強毒化したウイルスと思ったほうがいい」と言う国立国際医療研究センター東京都新宿区)の忽那(くつな)賢志医師に26日、オンラインでお話を聞きました。

 ――東京での「第4波」の現状を教えてください。

 うちの病院の新規入院患者の約半数はいま、大阪で広がるN501Yの変異をもつ英国型の変異ウイルスN501Yの簡易検査で陽性です。

 その割合は確実に増えています。

 また、30代、40代と若い世代で基礎疾患がなくても重症化する人が目立ち始め、関西の状況にじわじわと近づいてきていると感じます。

 ――大阪府や東京都に出た3度目の緊急事態宣言の効果は期待できますか。

 大型店舗の休業など2度目の緊急事態宣言よりも強い対策の宣言と、変異ウイルスの感染力の強さ。この綱引きになるでしょう。

 十分な効果が得られず、感染者の増加が抑えられなければ、年始のように東京都でまた、1日の新規感染者が2千人ということになる可能性があります。

 同じ2千人でも変異ウイルスがメインになると、重症者の割合が増え、入院期間が延びて病床逼迫(ひっぱく)、医療崩壊へ。より大変な事態になってしまいます。

 ――変異ウイルスは従来型とどのような点が違いますか。

 同じウイルスですが「強毒化…

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