黒部トロッコ電車、定員8割でGO 今季の営業運転開始

法野朱美
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 「トロッコ電車」の愛称で親しまれている富山県黒部市黒部峡谷鉄道が20日、宇奈月駅から笹平駅間(7・0キロ)で今シーズンの営業運転を始めた。乗客らは芽吹き始めた緑が広がる峡谷の景色を楽しんだ。

 今年は黒部峡谷鉄道の名前で営業運転を始めてから50年にあたり、列車には記念のヘッドマークが取りつけられている。宇奈月駅ではセレモニーがあり、観光客らを乗せた列車が、宇奈月温泉のおかみらで作る「かたかご会」に見送られて出発した。同会の石田有紀さん(52)は「コロナ禍で厳しい出発の春だが、新緑の峡谷の景色を楽しみに来てほしい」と話した。

 今年は新型コロナの感染拡大防止のため、乗客数を定員の8割程度にして運行するなど対策を取っている。宇奈月駅から欅平駅まで(20・1キロ)の全線開通は5月11日に予定している。(法野朱美)

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