京都・祇園に桜舞う 芸舞妓が特別公演「春の雅」

大貫聡子
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 京都五花街の一つ、祇園甲部の歌舞会による特別公演「春の雅(みやび)」が、京都市東山区の弥栄(やさか)会館にあるギオンコーナーで開かれている。例年この時期に開催される公演「都をどり」がコロナ禍で2年続けて中止となった代わりに、観客数を定員214人の半分以下に抑えるなど、感染対策をして開いた。

 都をどりは1872年初演で五花街で最も古い歴史を持ち、四季の情景を織り込んだ新作を披露するのが恒例。今回は、稽古時間などに制約があったため、地唄や上方唄など、お座敷でよく舞う曲を選んだ。

 14日には、芸舞妓(げいまいこ)6人が、桜が咲いた江戸・吉原のうきうきした情景を表す「夜桜」や、きれいな花とかわいいチョウの戯れを表現した「六段くずし」など春にちなむ4曲を舞った。舞妓になって4年目の菜乃葉(なのは)さんは「久しぶりの大きな舞台なので、後悔が残らないよう最後まで気張りたいなと思っています」と話した。

 同歌舞会関係者は「祇園町の今を見ていただきたい」と話す。公演は20日まで。チケットは完売しているという。(大貫聡子)

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