「国宝 鳥獣戯画のすべて」 東京・上野で13日から
平安~鎌倉時代の国宝絵巻「鳥獣戯画」(京都・高山寺蔵)の全4巻全場面が公開される特別展「国宝 鳥獣戯画のすべて」(東京国立博物館、高山寺、朝日新聞社など主催)が13日、東京・上野の東京国立博物館で開幕する。長大な絵巻を鑑賞するため、会場には「動く歩道」が設置される。
「鳥獣戯画」は甲乙丙丁の4巻で構成され、合わせると44メートル超になる長大作品だ。誰が何のために描いたのかわかっておらず、謎も多い。
「動く歩道」で鑑賞するのは、動物たちが追いかけっこや相撲などをして戯れる場面が人気の甲巻。12日にあった内覧会では、参加者がゆっくり移動する歩道に乗り、絵巻をじっくり眺めていた。
経年変化などで原本から抜けた画面の一部を掛け軸に仕立て直した「断簡(だんかん)」や、原本から失われた場面を含めて収録した「模本」も展示。高山寺所蔵の国宝の「華厳宗祖師絵伝(けごんしゅうそしえでん)」や、寺の「中興の祖」とされる鎌倉時代の僧・明恵(みょうえ)上人を写した国重要文化財「明恵上人坐像(ざぞう)」なども出品される。
5月30日まで。5月3日を除く月曜休館。新型コロナウイルスの感染対策をとり、開催する。入場には事前予約が必要。公式サイト(https://chojugiga2020.exhibit.jp/)で日時指定のチケット(一般2千円、大学生1200円、高校生900円)を購入する。問い合わせはハローダイヤル(050・5541・8600)。(大野択生)
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