特別展「こうとう浮世絵づくし」 深川江戸資料館で

抜井規泰
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 江戸の町人の長屋などが忠実に再現されている「深川江戸資料館」(東京都江東区白河1丁目)で、浮世絵に描かれた名所や、ゆかりの絵師を紹介する特別展「こうとう浮世絵づくし」が開かれている。

 夕立の中、新大橋を急いで渡る人たちを描いた歌川広重の「大はしあたけの夕立」など、区内の名所が描かれた浮世絵は多い。作品の写真パネルを展示し、その主題や時代背景、版画の技法などを解説。区内に暮らしていた葛飾北斎や歌川国貞らを紹介している。

 区教育委員会所有の実物の浮世絵もある。約10点を月に1度入れ替えている。

 浮世絵は下絵を描く絵師だけでなく、版木をつくる彫師(ほりし)や摺師(すりし)ら多くの職人が腕をふるった。現代では再現が難しいほどの高度な技について解説する講演会も予定されている。

 10月1日まで。同資料館の常設展の入場料(大人400円、小中学生50円)が必要。講演会は4月30日午後2時から(要予約)。新型コロナウイルスの状況で変更もある。問い合わせや申し込みは同資料館(03・3630・8625)へ。(抜井規泰)

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