「民主主義と自由守る最前線」 台湾外相、中国に懸念

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台北=石田耕一郎
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 台湾の呉釗燮(ウーチャオシエ)外交部長(外相)は7日、外国メディアを招いた記者会見を開いた。中国が強める軍事圧力に懸念を示した上で、「台湾は民主主義と自由を守る最前線にいる」と述べ、日米との連携強化に努める考えを示した。

 中国は昨年以降、台湾が西南域に設けた防空識別圏への自国軍機進入を常態化させ、今年2月には中国の海警部隊に武器使用を認める海警法を施行した。呉氏は「(中国からの)圧力は昨年より強まっている」との認識を示した上で、日本の海上保安庁と海難救助などについての協力を強化する考えを示した。

 さらに、中国からの圧力が強まる中で、対米経済関係の強化は台米双方の利益になると主張し、「バイデン政権の台湾への支援はトランプ前政権と変わらない」との見方を示した。台湾が強みを持つ半導体生産などで各国と協力し、国際社会での台湾の重要性を認識させたいとも語った。

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