阪大の天津麻婆丼「豆腐減少」に長文疑義 店長の答えは

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森直由
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 大阪大学豊中キャンパス(大阪府豊中市)に通う学生たちに、長年にわたり「ソウルフード」として親しまれている図書館下食堂の天津麻婆丼。このほど、「16円値上げされたにもかかわらず、豆腐の数が減った」として、丼を愛するという1人の大学院生から「疑義」が申し立てられた。それに対し、食堂の店長が出した答えとは――。

 阪大生協によると、総合図書館の地下1階に、食堂は少なくとも30年以上前からあった。いつから丼が提供されてきたか、はっきりしていないという。

 ご飯の上にフライパンで焼いた卵約3個分の卵焼きをのせ、中華あん、麻婆豆腐、ネギをかけている。ピリ辛の麻婆豆腐と、ふわふわの卵焼きが口の中で見事に調和する。約1100キロカロリーとボリュームも満点で、特に男子学生に人気が高い。一皿を分け合って食べる女子学生もいる。

 3月下旬に丼を食べていた大学院生の男性(23)は、「正直、おいしいと思えるのは一口目だけだけど、量が多いので気に入っている」と話す。

 食堂の約30種類のメニューの中で、最も調理に手間や時間がかかる。約800皿を売り上げた日もあり、1日平均では450皿ほど売れる一番の人気メニューだ。

 昨年3月、税込み499円から515円に値上げした。それに対して昨年末、基礎工学研究科の院生が阪大生協のホームページに「ひとことカード」を投稿した。

 カードによると、値上げ前の2019年4~8月と値上げ後の20年11~12月、院生は「丼の中で7割以上の形状を保持している豆腐の数」を調査。21サンプルずつ数えたところ、豆腐の数は19年が「15・5±3・1個」、20年は「11・9±2・8個」で、「豆腐の数が減少している結果が示唆された」と主張した。

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 食堂の前川薫店長(30)は…

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