JR九州、ファンドを設立 「いかしゅうまい」に続け

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松本真弥
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 JR九州は5日、コロナ禍で課題を抱える中小企業などに投資する地域特化型のファンドを設立したと発表した。今後2年ほどの間に東京の投資ファンドと共同で総額50億円を投じる。JR九州は近年、佐賀名物のお土産「いかしゅうまい」を扱う地元企業の買収を通じて事業の裾野を広げており、ファンドの設立でその流れを加速させる。

 4月1日付で「JR九州企業投資」を設立した。企業再生ファンドなどを運営する「ジェイ・ウィル・グループ」と組み、九州に事業基盤を置く企業や、地元に根ざした商品やサービスを提供する会社を支援する。後継者が不在の企業なども対象とする。

 JR九州は2019年、いかしゅうまいを製造・販売する「萬坊(まんぼう)」(佐賀県唐津市)を買収した。JR九州の子会社で、お土産店などを運営する「JR九州リテール」の店舗などで萬坊の商品を販売し、事業規模を拡大させた。こうした既存事業との相乗効果を見込める投資先などを探し、事業領域の拡大につなげる。

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