販売される子犬や子猫へのマイクロチップ装着が、来年6月から義務化されます。遺棄の防止やトレーサビリティーの明確化が目的です。チップは直径2ミリ、長さ10ミリ程度のものですが、子犬や子猫の小さな体に、問題なく埋め込めるのでしょうか。
やってみたら…「けっこうな問題出てきた」
埼玉県上里町の「関東ペットパーク」には毎週水曜日、800匹前後の子犬・子猫が繁殖業者らによって運ばれてくる。ペットショップが販売用の子犬・子猫を仕入れるためのオークション(競り市)会場だ。
このオークションで、出品される子犬・子猫すべてにチップを装着し始めたのは昨年10月。2019年に改正された動物愛護法で、販売する子犬・子猫へのチップ装着が22年6月から義務化されるのを視野に入れた。
午前10時、オークション所属の獣医師6人がそろうと、出品前の子犬・子猫へのマイクロチップ装着が始まる。1匹ずつ段ボール箱から取り出し、片手で背中の皮膚を寄せ集め、もう片方の手で注射器に似た器具を使い、直径2ミリ、長さ10ミリほどのチップを皮下に入れていく。1匹につき数分の作業だが、すべて終わるのは午後3時ごろになる。
やってみたところ、「けっこうな問題が出てきた」(上原勝三代表)という。
いったん埋め込んだチップが…
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