ドイツのメルケル首相は24日、新型コロナウイルス対策として発表した新たな規制の一部を撤回すると発表した。州首相らとの11時間以上の会議を経て23日未明に発表したものだったが、各方面から批判を受けて1日余りで方針転換するどたばたぶりだ。メルケル氏は「私の間違いだ。責任は全て私にある。市民の許しを請いたい」などと述べた。
23日の発表は、キリスト教のイースター(復活祭)の休日を2日増やし、4月1~5日の5日間は市民に自宅待機を求めたうえでほとんどの店舗を閉鎖し、3日の土曜日だけ食料品を扱う小売店の営業を認めるというものだった。
これに対し、「直前に買いだめに走る人で店舗が混雑し感染リスクが高まる」「食料品の物流や生産現場などに混乱が起きる」といった批判が出た。メルケル氏は24日午前、急きょ州首相らと電話会談を開き、方針の撤回を決定。会談後に声明を読み上げ、「最善を尽くして練られた案だが、性急なもので短期間で実行することはできなかった」と述べ、謝罪した。
ドイツでも新型コロナの変異…
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