関西の夕方といえば…の名物番組に幕 社会の変化が影響

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尾崎希海
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 「ぷいぷい」の愛称で親しまれたMBSの情報番組「ちちんぷいぷい」(月~金、午後1時55分~3時49分)が12日、最後の放送を迎えた。ほのぼのとした雰囲気と地域密着の姿勢で、22年にわたり愛されたローカル番組。終わるに至った背景とは。

 番組が始まったのは1999年。それまで、90年代に同局が制作した午後のワイドショーは、前番組の「おかえりワイド」(98年10月~99年9月)をはじめどれも1~2年ほどで終わっていた。

 状況を打開しようと起用したのが、同局のラジオパーソナリティーとして人気だった角(すみ)淳一アナ(現フリー)だ。

 「当初はニュースをやりたがらなかった」と振り返るのは、スタート時から制作に携わる同局チーフプロデューサーの佐川昌裕さん。96年に脳梗塞(こうそく)で倒れ、闘病生活を送った角アナは「病室で見るワイドショーはしんどい」と言っていたという。「視聴者とおしゃべりを共有して、心の持ちようを変えてくれる番組にしよう、と思っていました」

最終週には人気企画が復活

 奇抜な番組タイトルも、角アナのアイデアだ。「病気も番組もよくなれ、と願い、おまじないをかけるように『ちちんぷいぷい』にしようと提案したんです」と、2009年の朝日新聞の取材に語っている。

 光を当てたのは関西の街であ…

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