自民、福岡県知事選で保守分裂回避へ 元官僚が出馬断念

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枝松佑樹 山田佳奈 神野勇人
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 福岡県知事選(25日告示、4月11日投開票)をめぐり、出馬を検討していた元国土交通省局長の奥田哲也氏(59)が8日、立候補を断念すると表明した。自民党は党県議団が推す服部誠太郎副知事(66)を推薦することで方針を一本化し、保守分裂は回避される見通しとなった。

 奥田氏は8日、東京・永田町の自民党本部で二階俊博幹事長らと会談。二階氏から「(保守)分裂を回避し(候補者を)一本化して福岡のために協力してほしい」と依頼され、会談後、記者団に「出馬したい思いは強いが、幹事長からの話を重大に受け止め、今回の知事選には立候補しない思いに至った」と語った。服部氏については「これまでの行政への取り組みや実績を考えれば、県政を託すに足りる」と評価した。

 県出身の奥田氏は小川洋知事の辞職表明直後の2月下旬、「ふるさとのためにやってみたい」と立候補への意欲を記者団に明かした。自民OBの古賀誠元幹事長から出馬の打診を受け、2019年の前回知事選で小川氏を支えた県選出国会議員や山崎拓元副総裁から期待する声が上がっていた。

 一方で、自民県議団は知事職務代理者の服部氏が後任にふさわしいとして、県議会の旧民主系会派などと服部氏に出馬を要請。党本部も「分裂して勝つわけがない」(二階氏)と候補者の一本化を求めるなか、県選出国会議員も7日夜、服部氏から見解を聴取し、「服部氏への推薦に異論はない」と確認した。

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 奥田氏の出馬断念を踏まえ…

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