五郎丸のラストシーズン始まる「全てを楽しめている」

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野村周平
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 ラグビーのトップリーグは6日、第3節の8試合があり、クボタがNTTコムに競り勝って3連勝。NTTドコモは終了間際にSHペレナラのトライでリコーに勝ち越した。パナソニックは6トライでキヤノンを完封。サントリーは11トライ、神戸製鋼は8トライ、トヨタ自動車は7トライを奪って無敗をキープした。ヤマハ発動機はFB五郎丸歩が15得点を挙げる活躍。東芝は岩手・釜石で三菱重工相模原を破って初白星。

五郎丸、今季初先発で最優秀選手に

 3戦目で今季初先発初出場となったヤマハ発動機FB五郎丸歩が、1トライ5ゴールを決めて最優秀選手を獲得した。

 試合前から活躍の予感はあった。

 チーム全体のウォームアップを終えると、五郎丸はゴールライン上からゴールキックを一本だけ蹴った。きれいな弾道を描いたボールは狙い通りにポストに当たる。そして、振り返ることなくロッカーへ戻った。今季限りでの引退を表明している元日本代表は、いつも通りに淡々としていた。

 前半33分には自身のキックで敵陣に入り、こぼれ球に反応して自らトライを決めた。「ラッキーだった」と喜びは控えめ。密集戦で体を当てたり、要所で仲間に声をかけたりして、6日前に敗れたチームを引き締めた。試合を通じて、ベテランの味が出ていた。

 日本ラグビーを背負ってきた35歳は「最後と決めているから、ポジティブなこともネガティブなことも、全てを楽しめている」とほほえむ。早大を出てから国内ではずっとヤマハに所属しているが、チームは一度もトップリーグを制したことがない。「個人の引退より、チームがどうやったら勝てるかにフォーカスする方が自分らしい」。クラブへの愛着がにじみ出た。(野村周平)

 ヤマハ・堀川監督 五郎丸について、「100点満点中、80、90点の出来だったかな。前半20分のゲームコントロールが大事で、その点で彼のリーダーシップはよかった」。

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