ウズベキスタンの王、アワがゆ食べていた? 食料庫発見

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渡辺元史
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 シルクロードの要衝として知られる中央アジアウズベキスタンのサマルカンドの城塞(じょうさい)で、8世紀の食料庫が見つかった。炭化したアワやハチミツもあり、ワインを入れていたとみられる大がめもあった。食料庫は玉座近くにあり、王族の食材だった可能性があるという。

 帝塚山大学(奈良市)の宇野隆夫客員教授(考古学)が5日に発表した。帝塚山大は、国立民族学博物館大阪府吹田市)などと共同で、2019年9月に調査した。発掘場所はサマルカンド市中心部の東南約30キロに位置するカフィル・カラ城。シルクロードの交易拠点、軍事拠点というだけでなく、王の離宮だったとみられる。

 食料庫跡(幅3・1メートル、奥行き11・2メートル)は焼失した地層から見つかった。アラブ勢力のウマイヤ朝が中央アジアを攻めたときに焼かれたとみられる。同様の食料庫は、エーゲ海のクレタ文明でもみられるといい、食料庫が玉座の近くにある特徴も似ているという。

 食料庫跡では、東アジアでよく食べられていたアワが炭化した状態で大量に見つかり、炭化したマメやニンニクも発見された。ギリシャ文明で好まれたハチミツとみられる物質も小型の水差しに炭化した状態で残っていた。

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 宇野さんは調査結果から、王…

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