プリンセスになりたい娘 大人が夢を壊したくないけれど

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 2歳になった頃からだったろうか、娘(5)が「プリンセス」に夢中になり始めた。ディズニー制作のテレビアニメ「ちいさなプリンセス ソフィア」を食い入るように見始めたのがきっかけで、ディズニーのプリンセス映画・アニメは片っ端から鑑賞。フリルがたっぷりついた紫のドレスに、プラスチック製のティアラをつけては満足そうにしていた。

 人形遊びではお姫様と王子様の結婚式ごっこ。映画「リトル・マーメイド」の主人公「アリエル」になりたいとも言うけれど、大人は知っている。本物の王子様が迎えに来るお姫様なんて、限られた人だけだと。

 ディズニー映画に代表される「プリンセスもの」にはまる女の子は少なくない。自分だって映画「美女と野獣」のビデオをテープがすり切れるまで見た。子どもの夢は壊したくないけれど、プリンセスのこと、大人はどう考えたらいいのだろう? 娘を育てる親でもあるジャーナリストの治部れんげさんに聞いた。

 ――プリンセスもの映画やテレビ番組はご覧になってきましたか?

 私が子どもの頃はディズニーの「リトル・マーメイド」が出る前でした。なので当時はほとんど見ていないんです。大学生の時にフェミニズムを学んでから、ディズニー映画に代表されるようなプリンセス物語にジェンダーの観点から疑問を持っていました。例えば「シンデレラ」や「眠れる森の美女」は女性が待っているだけで王子様が助けてくれますよね。

 ――ご自身の娘さんには見せようと思わなかった?

 自分がお姫様に興味がなかったので、最初は見せようと思いませんでした。でも保育園でディズニー映画の「アナと雪の女王」(2013年米公開)を知って見たがったので、仕方なく一緒に見てみたら衝撃を受けたんです。

 お姫様なのに王子様と結ばれ…

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