スポーツは楽しいものでは?「日本式指導」に抱く違和感

有料記事子どもとスポーツ

野村周平
[PR]

考えさせて伸ばすには?

 活動は日曜日だけ。指導に使うのは原則、英語のみ。練習は実戦形式が中心。

 目指すは「グローバル人材の育成」――。

 そんなユニークな活動をしているのが、2017年秋にできた「渋谷インターナショナルラグビークラブ」(SIRC)だ。

 高校生までの約180人が在籍。10を超える国籍の子どもたちが交ざり、半数以上が英語を操る。コーチ陣も24人中18人が外国人。社会人トップリーグの指導者もいれば、インターナショナルスクールで体育を教える教員もいる。

 クラスは年代別に分かれ「ニンジャ」「サムライ」などと名前がつく。接触がないタグラグビーのクラスもある。

 「19年ワールドカップ(W杯)日本大会のレガシーに」

 アジアラグビー協会会長を務めた経験のある徳増浩司さんが設立した。

 6歳の息子を通わせる会社員男性に、ラグビー経験はない。

 「W杯を見て、息子がラグビーにハマって。海外の子どもと自然に触れ合えて、英語を学べるのがいい」

 海外出身の保護者たちは、違う魅力をSIRCに感じている。

 南アフリカ出身でIT企業に勤務する男性は、12歳の息子を通わせている。都内の別のクラブから移ってきたが、そこでの“日本式指導”に違和感を覚えていた。

ここから続き

 「前のクラブは子どもの数が…

この記事は有料記事です。残り1616文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら