「初歩的ミスで顧客の不信」 みずほ、ATM障害の痛恨

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箱谷真司 渡辺淳基
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 通帳レス、印鑑レス、ペーパーレス。そんなデジタル化を掲げるみずほ銀行が、ATM(現金自動出入機)やネットバンキングのトラブルを起こした。障害を招いたデータ移行は、このデジタル化のための作業だったことも新たに判明。みずほの戦略にも顧客の信頼回復にも打撃が及ぶ。

 4千億円超を投じて2019年夏に導入した新システム。顧客情報の処理などが以前より効率的にできるようになった。これを活用し、昨年8月に通帳、印鑑、ペーパーを不要とするデジタルサービス強化を発表。柱の一つが、紙の通帳を発行せずにネットで出入金を確認する「みずほe―口座」導入だった。

 みずほは1月末時点で1年以上記帳のない顧客について、2月下旬から3月上旬に「e―口座」へ切り替える計画だった。2月27日に作業を始めたが、翌28日に障害が発生。この2日分の切り替えを終えたが、それ以降の分は中断して延期を考えている。延期が決まれば、3月中旬以降も紙の通帳を使えることなどについて伝える方針という。

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 みずほの経営戦略にも影響し…

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