「モテ料理」「愛され」に違和感 バービーさんの信条

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聞き手・三島あずさ
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お笑い芸人・バービーさん

 ウェブでの連載や下着のプロデュース、ラジオパーソナリティー、町おこしなど、近年活動の幅を広げている芸人のバービーさん(37)。ジェンダーをめぐる、独特な感性と言葉による発信も注目されていますが、「『大きな主語』では語らないようにしている」と言います。その理由は――。

     ◇

 芸人がちょっと思想めいたことや政治的なことをしゃべると「笑えなくなる」と言われるのではないか。そんな怖さがあり、ジェンダーについてオープンな場で話すことは、最近までしてきませんでした。

 ただ、「理屈としてどうなんだろう」と思うことについては、ジェンダーに関連する話題も含め、親しい芸人同士でよく話していました。あくまでもディスカッションすること自体を楽しんでいたのですが、例えば「レディースデーは性差別なのか」とか、「こっち(男性)は(女性と歩く時)リスクを負いながら車道側を歩いているんだぞ」みたいな会話をしながら、お酒を飲んでいました。

 「理屈として、どう考えてもおかしい」と思うことについて、誰かと初めてまっとうにケンカをしたのは20代半ばのある夜です。

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 帰り道に痴漢と遭遇し、私と…

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Think Gender

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男女格差が主要先進国で最下位の日本。この社会で生きにくさを感じているのは、女性だけではありません。性別に関係なく平等に機会があり、だれもが「ありのままの自分」で生きられる社会をめざして。ジェンダー〈社会的・文化的に作られた性差〉について、一緒に考えませんか。[もっと見る]