米「5月末までに全成人にワクチン」 製薬大手がタッグ
ワシントン=香取啓介
バイデン米大統領は2日、新型コロナウイルスのワクチン接種を2カ月前倒しし「5月末までに米国の全ての成人に十分な量のワクチンを供給できる」と述べた。米製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の開発した新型コロナウイルスのワクチンの製造を米大手メルクが支援することで、接種を加速させるという。
バイデン政権は、新型コロナの世界的流行(パンデミック)を「戦時体制」と位置づけ、両社に働きかけてきたという。世界トップクラスの製薬企業が競合他社の製品の製造をするのは異例だ。バイデン氏は「第2次大戦以来の協力の形だ」と自賛した。
政権は、国防生産法を使い、メルクが優先的にワクチン製造のための資機材を確保できるようにし、同社の米国施設の2カ所をJ&Jのワクチン製造にあてる。
中国、ロシアのワクチン外交に対し、米国は自国優先崩さず
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メルクは世界有数のワクチン…
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