「目を離すと孫が…」中学生3人協力、冬山で6歳児発見

有料記事

星乃勇介
[PR]

 冬の山中で迷子になった子どもを捜して、助けたとして、宮城県警南三陸署は2月24日、南三陸町立志津川中2年の後藤吏稀(りき)さん(14)、山内樹(いつき)さん(同)、金野輝琉(ひかる)さん(同)の3人に感謝状を贈った。同署によると、当日は晴れていたものの夜の冷え込みは厳しく、発見できなければ命の危険があったという。

 同署や後藤さんたちによると、3人は2月11日、町内の田束山(512メートル)へサイクリングに出かけた。午前11時過ぎに頂上に着くと、高齢の男性から「目を離した隙に孫がいなくなった」と助けを求められた。

 3人は到着した警察官と一緒に周囲の捜索を開始。1時間ほどして後藤さんが、300メートルほど離れた斜面の散策路を歩いていた男児(6)を発見。手袋とジャンパーを着せて保護した。地面はところどころ雪が残っていたという。男児にけがはなかった。

 小野寺彰彦署長は「一歩間違えば大事になっていた。献身的な捜索に敬意を表する」とたたえた。後藤さんらは「無事見つかって良かった」と振り返った。

 田束山は南三陸町と気仙沼市の境にあり、奥州藤原氏も信仰していたとされる修験の山。頂上付近はツツジの群生地として有名だ。

10万円の電子マネーを買おうとした男性に…

ここから続き

 気仙沼署は2月22日、電子…

この記事は有料記事です。残り337文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら