「長期政権のうみが」陳謝に追われた首相 舞台は参院へ

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小林豪 松山尚幹 小泉浩樹
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 新年度予算案が2日、衆院を通過した。国会序盤の審議では、政権から政治や行政の公正さを疑わせる問題が次々と浮上し、菅義偉首相は陳謝に追われた。疑惑の多くは解明されておらず、野党は3日からの参院予算委員会で、政権側を追及する構えだ。

特集「未完の最長政権」

平成の政治改革がめざした「官邸主導」の完成形とも言える第2次安倍政権。しかし、強すぎる官邸は霞が関に暗い影を落とす。そして、その先にあるのが菅政権である。

 「安倍政権と菅政権、連続性がある長期政権の様々なひずみやうみが一気に噴出した」。立憲民主党安住淳国会対策委員長は2日、国会内の党会合で衆院審議をこう振り返った。

 2017年の森友・加計学園問題以降、安倍晋三前首相に関係した疑惑をめぐる論戦が続いた。今国会では、菅首相の長男が勤める放送関連会社「東北新社」による総務省幹部への接待が問題になった。

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 首相は「(長男とは)完全に…

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