住宅ローンの「本審査」を通った後になって、金融機関から「融資はできかねます」と連絡が。ネックは「育休」――。育休や産休中、住宅ローンの申し込みを受けつけてもらえなかったり、融資額が減ったりすることがあります。子育て世代に身近な住宅ローンなのに、どうすればよいのでしょうか。(高橋健次郎)
兵庫県内に住む30代の公務員男性は、共働きの妻、長男(2)、長女(0)との4人暮らし。昨夏、長女の誕生にあわせ、5カ月の育休を取得した。
手狭だった賃貸住宅での生活。家族が増えるため、より広い住宅への引っ越しを迫られた。育休にあわせ、夫婦の懸案だった住宅探しを始めた。
しばらくすると、夫婦の条件に合った中古マンションが見つかった。住んでいた賃貸住宅からも近く、長男の保育園も変えずに済みそうだった。
不動産会社に契約の意思を伝えるとともに、約4千万円の住宅ローン審査へ。インターネット銀行の「仮審査」を通過し、より厳密に評価する「本審査」も通った。「これで、住宅購入できると思いました」
記事の後半で、育休でも借り入れられる住宅ローンや、FPからのアドバイスをお読みいただけます
銀行側の態度が急変
ところが、事態は急転する。
インターネット銀行の担当者とのやりとりで、育休中であることが話題にのぼった。すると、電話口の声色が変わった。
「育休中なんですか?」…
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