妊婦のワクチン治験を開始 ファイザー、米など9カ国で

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市野塊
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 新型コロナウイルスのワクチンについて、米製薬大手ファイザーとドイツのバイオ企業ビオンテックは、妊婦を対象とした臨床試験(治験)を始めた。妊婦は感染すると重症化のリスクがあると指摘される一方、治験のデータが十分にない。今回の治験を通し、有効性や安全性を確認する。

 米国や英国、ブラジル南アフリカなど9カ国で、妊娠24~34週の18歳以上の女性約4千人が対象。日本は含まれていない。ワクチンのグループと偽薬のグループに分け、21日間の間隔を空けて2回接種し、有効性や安全性をみる。赤ちゃんも生後6カ月まで観察。妊婦の抗体が赤ちゃんに移るかも調べる。

 日本では現在、妊婦は優先接種の対象外。ただ、日本産科婦人科学会などは、1月末に発表した提言の中で、中長期的な副反応や胎児への影響などの安全性は確立していないとしつつ、接種対象から外す必要はないと指摘している。

 一方、胎児の器官がつくられる時期の妊娠12週までは接種を避けるべきだとし、妊婦のパートナーや妊娠前の人への接種を呼びかけている。

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