「命綱は電話のやり取り」コロナ療養のホテル、看護師は

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森下裕介
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 新型コロナウイルスの軽症者や無症状の人が療養しているホテルでは、常駐する看護師が24時間態勢で対応にあたっている。感染者と非感染者の区域を分けるゾーニングのため、直接接する機会はほとんどなく、電話でのやり取りが命綱だという。看護師の一人が朝日新聞の取材に応じて実態を明らかにした。

 「体調で気になることはありますか」「たんの量はどうですか」――。大阪市内にあるホテル1階のレストラン。非感染者用のエリアとしているスペースで2月上旬の午前9時、5人の看護師が体調確認の電話を続けていた。同じホテルの個室にいる約80人に朝と夕の1日2回、連絡する。

 勤務を終えた看護師の中尾玲子さん(42)に聞くと、1回の電話は1分で終わることもあれば、1時間ほど話し込むこともある。体温や症状を確認する。声色に変化がないか、息は荒くなっていないか。症状悪化のサインを見逃さないよう神経をとがらせる。異変があれば救急車を呼ぶ。

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 「熱が続いているけど、特殊…

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