コロナでなく「教皇のため」…イラクが外出禁止令を延長

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ドバイ=伊藤喜之
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 新型コロナウイルスの感染が広がるイラクで、外出禁止令がいつの間にか4日間、延長されていた。感染防止策の拡充かと思いきや、政府高官が明かした理由は「教皇のため」。ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇の滞在が3月5~8日に予定される中、コロナ対策の手段を教皇の身辺警護にも活用したと認めた。

 イラク外務省のナザル・ハイララ事務次官が25日、報道機関との会見で明らかにした。イラクでは、新型コロナの1日当たりの新規感染者数が1月に700人台まで減少。その後、感染拡大に転じ、2月には4千人台まで急増した。政府は13日に外出禁止令の導入を発表。当初は2月18日から3月4日までの14日間とされていた。

 だが、実際に始まるころには「最終日は8日」と延長されていた。平日は午後8時から午前5時までの夜間だけが外出禁止とされたが、5~7日は「週末にあたる」との理由で24時間の外出禁止に。この3日間は特に教皇がイラク国内を移動するとされている。

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 会見で、朝日新聞の助手が「…

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