「ほどよい田舎で仕事を」 都会離れ、山あいの街がPR

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高木文子
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 「ほどよい田舎」が心地よい仕事場を提供します――。コロナ禍で都会を離れた働き方が注目されるなか、岐阜県の山あいの山県市が、働き手の呼び込みに力を入れている。タレントや雑誌編集者らによるオンラインイベントを頻繁に開き、魅力を発信している。

 「このテーブルは見て、触って、すごく癒やされる。イラッとしていても、怒っちゃだめだよねと思う」

 3月14日、市主催のトークイベント「山県未来会議」で、地元の樹齢約150年の美山杉を使った3メートル四方の机が披露された。

 作り手の藤岡木工所の藤岡功社長(54)が杉の魅力を語り、お笑いコンビ「麒麟(きりん)」の田村裕さんも「山県に来てみたら、最高の空間だった」と盛り上げる。市の担当者は「名古屋駅から1時間くらい。自然が美しく、ほどよい田舎」とPR。その様子はオンラインでライブ配信された。

 この机を仕事場に据えるのは、映像作家の細沼孝之さん(28)。都内の自宅でCM映像などを制作してきたが、4年前に山県市のプロモーション映像を手がけた。「東京を中心に仕事をしなくてもいい」と、昨年10月、市内に会社を設立した。

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