夜の大送別会、誰も「やめよう」言えず 雰囲気壊すから

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山本恭介 石川春菜
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 厚生労働省の職員23人が深夜まで送別会を開いていたことが明らかになり、関係する職員ら22人が処分された。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、国民に自粛を求める立場だった厚労省の職員が、なぜ大人数、長時間の会食を開いたのか。だれも止める人はいなかったのか。

 「仕事が一段落して、一緒に頑張った仲間へ感謝の気持ちを表したい」。老健局老人保健課の課長が、送別会の開催を提案したのは、2回目の緊急事態宣言のさなかの3月8日。厚労省によると、同課は3年に1度の介護報酬改定を終えたばかりで、自治体から研修で来ていた職員らの異動も重なっていた。

 課長の提案を受けて24日夜に開くことになり、職員が東京・銀座の居酒屋を予約した。仕事終わりが遅い参加者が出ることを見越し、午後11時まで営業している飲食店を探したという。

 21日に宣言が解除され、予定通り開催するのか職員がたずねると、課長は「宣言が明けたのでやってもいいのでは」とゴーサインを出した。局長ら上司におうかがいを立てることもなかった。

コース料理が出尽くした後も

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 24日、会合が始まったのは…

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