新型コロナワクチン、接種後の倦怠感とは? 医師に聞く
新型コロナウイルスのワクチン接種が国内でも始まった。いまのところ安全性に大きな懸念は生じていないが、米国の調査では接種後に7割が筋肉などの痛みを、3割が倦怠(けんたい)感を訴えている。実際にどのような症状なのか。米国で接種した2人の医師に体験を聞いた。
アリゾナ州の病院で小児救急医として働く岩野仁香(みか)さん(38)は、昨年12月23日と1月18日に接種した。
接種会場は巨大な駐車場に隣接する倉庫。休みの日に予約をして行き、利き腕ではない左肩に接種してもらった。
夕方、左腕に筋肉痛があった。全身に疲れも感じた。ただ、ほかに体調に異変はなく、ふだんの生活にも支障はなかった。翌日には気にならなくなり、2回目の接種後も同じような経過だったという。
マサチューセッツ州の病院の脳神経外科医、井上靖章(やすあき)さん(32)は接種後に痛みと強い倦怠感があった。
1回目の接種は昨年12月30日の午前7時ごろ。午後、注射した肩のあたりが、だんだん筋肉痛のように痛くなった。
触るとほてったように熱いが、皮膚の色は変わらず腫れもない。全身のだるさも感じた。体温はいつもと変わらなかった。
肩の痛みや倦怠感は夜にだん…
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