「5月に再び感染爆発も」 緊急事態宣言解除への危惧

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聞き手・松浦祐子
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 緊急事態宣言の解除は時期尚早だと考える感染症の専門家は少なくありません。政府の思惑をどうみるか、また今後の見通しをどう考えるのか、順天堂大の堀賢教授(感染制御学)に聞きました。

 ――解除判断の背景は、どのようにみていますか。

 政治的には、東京五輪パラリンピックの要素が大きい。3月下旬に予定されている聖火リレーの開始や、観客を入れるかどうかの判断が、緊急事態宣言が続いているとできません。

 だから、やめざるを得なかったと思います。

 けれど、政府も本音では、感染拡大を予防する取り組みは続ける必要があると思っているでしょう。

 このため、新型コロナウイルス対応の特別措置法を改正し、宣言が出ていなくても、営業時間の短縮命令などが出せるまん延防止等重点措置(まん防)を打ち出し、国民に協力を求めることにしました。

 つまり、名目上、緊急事態宣言を取り下げるが、実質的にやることは同じで、ただ、看板を掛け替えようとしているということです。

 --まん防で感染の再拡大は防げるのでしょうか。

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 かなり難しいと思います。ま…

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