偕楽園にデジタルアート集団 梅林の夜に「埋没して」

佐野楓
【動画】偕楽園で「光の祭」=佐野楓撮影
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 光や音が広大な夜の林に広がり、やがて闇に溶け込んでいく――。日本三名園の一つ、水戸市の偕楽園で、デジタル技術を使ったアートイベント「チームラボ 偕楽園 光の祭」が、3月1日から始まる。暗闇のなか、色づく梅の花と幻想的な光の共演が楽しめる。同月31日まで。

 園内の景観を生かし、光や音を使ったり、竹林に映像を投影したりした8作品を公開。杉林には卵型のオブジェが並び、触れると赤や黄、青色などに変化する。光に呼応し、近くのオブジェや光に照らされた木々も次々と色を変える。約1500本ある梅林では、人の動きに反応し、木々から同心円状に広がった光が梅の花を照らす。

 制作した「チームラボ」は、アーティストや建築家、プログラマーらによるデジタルアート集団。東京に常設展示場を持つほか、全国各地でデジタルアートと景勝地などを組み合わせた展示を開催してきた。

 イベントは2月13日に開幕予定だったが、茨城県独自の緊急事態宣言の延長を受け、開始を約2週間ずらした。26日にあった内覧会で、猪子寿之代表は「広大な園は無限の迷路のよう。その中で昼とは違う梅の姿を見ながら、庭が持つ長い時間や歴史を感じて、埋没していくような体験を楽しんでほしい」と話した。

 開園は午後6時~午後8時半(最終入場は午後8時)。大人1500円、中学生以上800円、小学生以下無料。(佐野楓)

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