揺れる体操界 英国元選手17人提訴へ、米指導者は死亡

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ロンドン=遠田寛生
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 世界の体操界が揺れている。

 英国の元体操女子選手17人が、英国体操協会を相手に集団訴訟を起こす用意があることが明らかになった。複数の英メディアが26日に伝えた。うち3人はオリンピック(五輪)出場経験があり、提訴の考えを説明した書面が同協会に今週届いたという。

 訴訟の理由は長年にわたるいじめや体罰だ。ロイター通信によると、被害を申し出ているのは15~43歳の元選手。6~23歳の時期に、それぞれの通っていたクラブの指導者らに不当な扱いを受けたという。

 たたかれたり突き飛ばされたりは日常で、うまくできない場合は他の選手の前でばかにされ、ののしられた。けがをしても強制的に練習を続行させられた。

 体重を厳しく管理され、十分に食事もとれなかった。摂食障害などに陥り、今でもうつ病などに苦しみ、不安やトラウマを抱えている人は多いという。

 17人を代表するサラ・ムーア弁護士は、BBCの取材に「元選手たちは透明性や安全保護対策の改善や、勝利至上主義から離れることを求めている」と話している。

 米国では前日に衝撃が走った。女子体操で、監督として米国代表を2012年ロンドン五輪団体総合優勝に導いたジョン・ゲダート氏(63)が25日、選手への性的虐待や人身売買などで訴追された後に亡くなった。

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 AP通信によるとゲダート氏…

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