2013年の強盗殺人、容疑の男逮捕「やっと捕まった」

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 仙台市太白区で2013年、宮城県芸術協会職員だった鈴木裕子さん(当時43)が自宅で殺害されているのが見つかった事件で、県警は25日、仙台市泉区鶴が丘3丁目、無職菅野裕太郎容疑者(37)=別の事件で服役中=を強盗殺人と住居侵入の疑いで逮捕し、発表した。捜査に支障があるとして認否を明らかにしていない。

 捜査1課によると、菅野容疑者は13年10月6日午前0~9時ごろ、同市太白区諏訪町の鈴木さん宅に侵入して寝室で殺害し、時計やネックレスといった貴金属など87点(時価合計52万8700円)を奪った疑いがある。司法解剖の結果、死因は窒息死だった。

 県警はこれまでに延べ約17万4千人の捜査員を投入してきた。この日会見した遠藤浩幸刑事部長は「被害者の遺族、関係者の方々に逮捕の報告がやっとできたという思い」と話した。一方、2人の関係については「今後の捜査で明らかにしていく」とした。

 関係者によると、菅野容疑者は19年12月~20年1月に大崎市塩釜市の貴金属店で計3千万円超の宝石などを盗んだとして、県警が昨年、逮捕していた。

 鈴木さんの父親はこの日、県警を通じて、「犯人が逮捕され安堵(あんど)しておりますが、娘はもう帰ってきません。私たちの苦しみ、悲しみは、今後も終わりません。これからも娘の冥福を静かに祈っていきます。犯人には罪を償ってほしいと思います」とのコメントを発表した。

被害者の同僚ら「やっと捕まった」

 事件の発生から約7年4カ月後の容疑者逮捕。鈴木さんが勤めていた県芸術協会のかつての同僚たちは、胸をなで下ろした。

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 協会の理事だった牛島富美二…

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