小川洋知事の辞職に伴う福岡県知事選(3月25日告示、4月11日投開票)をめぐり、県出身で元国土交通省局長の奥田哲也氏(59)が25日、立候補を検討していることを明らかにした。自民党内では党県議団が副知事の擁立を模索する一方、県選出国会議員の中には奥田氏に期待する声もあり、党内の駆け引きが強まっている。

 奥田氏は25日、都内で朝日新聞などの取材に応じ、「ふるさとのためにやってみたい気持ちはある。前向きに検討したい」と述べ、立候補に意欲を示した。「基本は小川知事の気持ちや路線を受け継いでいく」とし、小川氏を支えた勢力の支援に期待感を示した。

 奥田氏は東京大学法学部を卒業後、1984年に旧運輸省に入省し、国交省の鉄道局長や自動車局長などを歴任した。2019年11月からは一般財団法人運輸総合研究所(東京)の専務理事を務める。

 小川氏の後継選びをめぐっては、自民党県議団も25日に議員総会を開催。「県政の安定」を理由に知事職務代理者の服部誠太郎副知事(66)を推す方向が強まっており、会合では「ここ数日物議を醸している国家公務員の擁立を県民に理解して頂ける状況ではない」との声も上がった。

 19年の知事選で小川氏を支援…

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