「仕事ない、AVに」 歌舞伎町で深夜薬局が聞いた苦悩

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藤原伸雄
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 【東京】新宿・歌舞伎町で夜間営業する「ニュクス薬局」を舞台に、薬剤師・中沢宏昭さん(42)と利用客たちの人間模様をつづった本「深夜薬局」(小学館集英社プロダクション、税抜き1400円)が出版された。歴史、文学関連を中心に執筆する福田智弘さんが中沢さんを取材してまとめた。

 薬局の営業時間は午後8時~午前9時まで。中沢さん1人で切り盛りし、医師の出した処方箋(しょほうせん)に基づき、薬を調剤し販売する。利用客の多くがキャバクラ店や性風俗店、ホストクラブなどで働く人たち。約8割が睡眠薬、抗不安薬抗うつ薬を受け取りに来る。家族にも、友人にも相談できない悩みを、中沢さんに打ち明けていく。

 描かれているのは、コロナ禍…

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