30年以上夫が作る朝ごはん 夫婦2人の静かな暮らし

有料記事朝ごはんの風景

聞き手・久保智祥
【動画】30年以上夫が作る朝ごはん
[PR]

朝ごはんの風景 愛媛県の太田由美子さん

 砥部(とべ)焼で有名な愛媛県砥部町の山間部に暮らしています。わが家の朝ごはんは、炊き立てご飯に、豆腐とわかめ、地元名産の松山揚げのみそ汁、漬物、納豆というワンパターン。みそは今ぐらいの寒い季節に家で仕込んだ手前みそ、漬物も近所の農家から分けてもらった野菜を家で漬けます。この「緋(ひ)の蕪(かぶ)漬け」は愛媛の郷土料理で、カブを塩漬けしてから橙(だいだい)酢やゆず酢で漬けると緋色が鮮やかに発色します。

全国のさまざまな人たちの「朝ごはんの風景」を随時お届けします。あなたの「朝ごはん」をメール(seikatsunews@asahi.comメールする)、ファクス(06・6201・0179)、郵送(〒530・8211 朝日新聞生活文化部・朝ごはん係)でお寄せください。

 毎朝、台所に立つのは夫(修嗣さん、72歳)です。この習慣は子どもがまだ小さいころから30年以上変わりません。当時、私はワープロでテープ起こしの仕事をしていて、皆が寝静まった深夜2時、3時までヘッドホンをしながら必死にキーをたたく生活でした。

 一方、漆芸家の夫は早朝4時、5時に起きて自宅の工房で仕事を始めます。朝が起きられない私に代わり、夫が台所に立つのは「自然の摂理」でもありました。

記事後半では、夫で漆芸家の修嗣さんの作品作りの様子なども紹介します

ここから続き

 若いころ、レストランや海の…

この記事は有料記事です。残り625文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら