職場から「来なくていい」 コロナ禍のがん患者の悩み

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 新型コロナウイルスの流行は、がん患者の生活にどのような影響を及ぼしているのか。がんとの共生社会をめざすイベント「ネクストリボン2021」(朝日新聞社、日本対がん協会主催)で、マギーズ東京共同代表理事の鈴木美穂さん、がんチャレンジャー代表理事の花木裕介さん、日本医科大武蔵小杉病院腫瘍(しゅよう)内科教授の勝俣範之さんが語り合った。

「手術先延ばし」「ウィッグの心配無用」、コロナ禍のがん患者の生活変化

 ――新型コロナウイルス禍における、がん患者の生活の変化や悩みとは?

 鈴木 がんになった方やその家族らが、居心地のいい空間で、がんの専門家らに友人のように相談ができる「マギーズ東京」という場所を運営している。

 利用する患者からは「病院が新型コロナの陽性者を受け入れ始めていくのが怖い」「検診、診察、手術が先延ばしになっていて不安」といった声が寄せられている。また「患者会やサロンで集えなくなった」「職場で周りから配慮され、来なくていい、と言われてしまった」といった声もあった。

 一方で、「出かけなくていいので、ウィッグの心配をしなくていい」「みんな在宅だから、自分が休んでいても目立たない」といったプラスの話をされる方もいた。

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 家族の方からは「遠方で家族…

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