総務省、幹部2人更迭 接待問題めぐる調査不備を謝罪

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菅原普
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 総務省の幹部4人が、菅義偉首相の長男が勤める放送関連会社「東北新社」から繰り返し接待を受けていた問題で、総務省は19日の衆院予算委員会で、接待の席で放送事業をめぐる発言があったことを一転して認め、調査の不備を謝罪した。総務省は首相の長男が「利害関係者」であることも認め、幹部のうち2人を事実上更迭した。

 総務省はこれまで、4人を調査した結果として、接待の会食で「東北新社の事業が話題に上ったことはないと思う」と国会に説明していた。

 しかし、文春オンラインが、そのうち1人の秋本芳徳・情報流通行政局長が参加した昨年12月の会食の音声を公開。原邦彰官房長はこの日、首相の長男ら東北新社側の2人に確認したところ「自分だと思う」と回答があったと明らかにした。

 「記憶にない」と答弁していた秋本氏も「(東北新社側から)BS、CS、スターチャンネルに言及する発言はあったのだろうと受けとめている」と認めた。

 秋本氏はさらに、首相の長男らについて、「子会社の衛星放送事業者の役員を兼任しているので、利害関係者であると認識している」と述べた。職務上の利害関係者から金銭や物品をもらったり、接待を受けたりすることは国家公務員倫理規程に抵触し、懲戒処分の対象となる。

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