音楽・車・服…お得さ売りのサブスク、「落とし穴」注意

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中井なつみ
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 目にする機会が多くなった「サブスク」の文字。興味はあっても、なんだかよくわからないと感じている方も多いのではないでしょうか?その仕組みと注意点を聞きました。

 サブスクとは「サブスクリプション」の略で、主に一定期間、決まった料金を継続して支払い、モノやサービスを利用するビジネスを指す。身近なのが音楽や動画の配信サービスだ。毎月、定額の料金を払うとスマートフォンなどで聴き放題、見放題になる。

 サブスクはスマホの普及とともにここ数年で格段に知られるようになり、サービスの種類も増えた。音楽や動画、雑誌の「デジタルサービス型」のほか、車や家具などを月額の利用料を支払って利用する「実物利用型」、飲食店などでパスポートを購入することで食べ放題になる「お得意様型」が代表格だ。ほかにも習い事や航空券、洋服やバッグといったファッション関連など、さまざまなサービスを対象にしたサブスクが登場している。

 サブスクを専門領域として研究し、実務にも詳しい兵庫県立大学の川上昌直教授は「サブスクという言葉が消費者にプラスのイメージで受け入れられやすかったため、さまざまな企業が参入を競ってきた結果、市場が充実した」とみる。

 お金を払ってモノを購入する「買い切り」の場合、買った人はそのモノの所有権を得るが、高額商品であっても購入時にその全額を支払わなければならない。これに対し、サブスクは原則、その商品の価値を利用する期間の支払いなので、購入するよりも最初にかかる費用は安くなる。ただし、多くのサブスクの場合、基本的に料金を支払って得るのはサービスの「利用権」であり、長期間、料金を支払い続けても所有権は自分には移らない。

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 月々に定額を支払い続けるこ…

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