避難所の備蓄食料、コロナ対策で個食タイプに 神奈川

上嶋紀雄
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 座間市は、新型コロナウイルスの感染症対策として、災害時に避難所で提供する備蓄食料を、炊き出しを前提としたものから個食タイプに一部切り替える。16日に発表した新年度当初予算案に、その費用376万円を盛り込んだ。新年度も防災対策に力を入れ、「災害に強い座間」を目指す。

 現在の備蓄食料は、50食分の乾燥米を一つの容器に入れ、お湯か水を注いで食べられるようにして多くの避難者に提供するタイプ。常時8万5千食を備蓄しているという。一方、個食タイプは1人分の乾燥米が個包装されたもので、衛生管理面でメリットがあり、配布時も「密」が避けられるとして新年度、1万7千食を用意する。再来年度以降も増やす方針だ。感染拡大を受けて昨年、国が示した避難所運営のガイドラインに沿って実施することにした。

 このほか新年度の防災対策では、浸水被害に備え、水に浸すだけで重くなる吸水性土のう袋を2千枚用意。手書きの文字などがLEDで明るく表示される災害時用の情報伝達ツール「アンブルボード」を15台購入し、夜間の避難所で耳の不自由な人らを支援する。防災ハザードマップも更新し、パソコンやスマートフォンで見やすくする。

 新年度一般会計当初予算案の総額は前年度当初比0・7%減の413億500万円。市税収入は新型コロナの影響で同2・7%減の188億1千万円となる見通し。佐藤弥斗市長は「限られた財源を有効に活用し、市民の生命、財産を守るための的確な当初予算案を編成することができた」と述べた。(上嶋紀雄)

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