東京五輪・パラリンピックの開催の可否に、世界の注目が集まっています。そんななか、米国のバイデン大統領が今月、「安全に開催できるかどうか科学に基づいて判断されるべきだ」と語りました。最初から開催ありきではなく、科学的に判断して安全な大会を実現するには、どうすればよいのか。国際医療福祉大の和田耕治教授(公衆衛生学)に聞きました。
――安全に五輪を開催することは可能なのでしょうか。
開催そのものは不可能ではありません。ただ、率直に言って、公平に全ての競技を行うというのは難しいでしょう。開催の判断にあたっては、全競技を一律に行うのではなく、「できる競技」と「できない競技」に分けて考える必要があります。その際、重要なポイントは、100%の感染防止ができない中で、「感染者が出た場合に解決できるか」という点です。
――解決とは?
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たとえば、テニスやゴルフ…
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