おかえりノムさん、44年ぶり南海に 新たに遺品展示 

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稲崎航一
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 ノムさん、44年ぶりの里帰り――。昨年2月11日に84歳で亡くなった元プロ野球選手、野村克也さんの現役時代のユニホームやキャッチャーミットなどが14日、大阪・難波の「なんばパークス」内にある「南海ホークスメモリアルギャラリー」に新たに展示された。

 なんばパークスは、南海の本拠地だった大阪球場跡地にできた複合施設。野村さんは戦後初の三冠王、兼任監督で優勝するなどチーム最高の功労者でありながら、1977年に当時交際していた女性(後の妻・沙知代さん)が采配などに干渉したとされる「公私混同」が騒動となり、監督を解任された。

 当時の経緯もあり、野村さんはギャラリーに自分の名前や記念品を残すことを拒んでいたという。

 今回、南海OBで野球解説者の江本孟紀さんが発起人となり、遺族の承諾を得て南海電鉄などとリニューアルを企画。クラウドファンディングで費用を募ると、2カ月で目標額2千万円の2倍超となる約4354万円もの支援金が集まった。

 「野村さんは名将という印象が強いが、王さん、長嶋さん、張本さんと並ぶスーパースター。その現役時代を送ったのが南海ホークス。それをファンの皆さんに知ってほしかった」と江本さん。自身も最初に入団した東映で芽が出なかったが南海に移籍し、野村さんの下で才能が開花した。「野村さんは私を勝てる投手にしてくれた恩人。長年の思いが実現してホッとしている」と話した。

晩年には態度を軟化

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 江本さんによると、野村さん…

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