森喜朗会長が辞意、組織委の相談役に 後任は川淵三郎氏

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 東京オリンピック(五輪)・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長(83)=元首相=が11日、女性蔑視発言をめぐり辞任の意向を固め、複数の関係者に伝えた。後任について、元日本サッカー協会会長で、組織委の評議員を務める川淵三郎氏(84)とこの日面会し、会長就任を要請した。川淵氏は「もし選ばれれば、森さんの期待に沿うべく、ベストを尽くしたい」と受け入れる意向を示した。

 森会長は当初は辞任を否定していたが、国際オリンピック委員会(IOC)などからの厳しい批判を受け、辞任を決めた。12日、組織委が理事や評議員らを集めた合同懇談会の冒頭で辞意を表明する見通し。組織委は当初、森会長の続投をめざし、合同懇談会を本人の謝罪の場として問題収束を図っていた。しかし世論の批判の高まりを受け、森会長が合同懇談会を待たずに辞意を固めた。川淵氏が会長になるには、まず理事に就任したうえ、理事会の互選を経る必要がある。

 川淵氏は報道陣の「(五輪が)無観客では意味はない?」との質問に「本当にそう思う」と述べた。また、森会長に相談役として組織委に残るよう要請し、受け入れられたと明かした。

 川淵氏はサッカー日本代表として1964年東京五輪に出場。93年に開幕したサッカーのJリーグ創設に尽力し、91~2002年に初代Jリーグチェアマンを務めた。日本サッカー協会会長を経て、15年に日本バスケットボール協会会長に就任。長年分裂状態にあったバスケットボール男子の組織統一に力を尽くし、男子プロリーグ「Bリーグ」の創設に主導的役割を果たした。

 後任については、森会長の女…

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