福岡県知事の肺腺がん公表 公務復帰を延期、入院続ける
山田佳奈 枝松佑樹
肺の不調で入院している福岡県の小川洋知事(71)について、職務代理を務める服部誠太郎副知事は9日、小川氏が肺腺がんと診断され、12日に予定していた公務復帰を延期して入院を続けると発表した。退院時期は未定で、服部氏の職務代理期間は3月31日まで延長する。
服部氏は9日、県庁で臨時記者会見を開き、九州大学病院(福岡市東区)に入院中の小川氏の病状について説明。原発性の肺腺がんと診断され、胸に水がたまる症状があるという。7日に面会し、9日も電話で話したという服部氏に対し、小川氏は「公務復帰をめざして治療を受けてきたが、12日の復帰は断念せざるを得ない」と話し、職務代理期間を3月末まで延長すると伝えたという。
服部氏によると、退院時期は決まっていないが、小川氏は「しっかり治療を受け、一日も早く職務に復帰したい」と話しているという。3月末までに復帰できなかった場合の対応を問われた服部氏は「知事が的確に判断される」と述べるにとどめた。
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