「二番底」にあえぐホテル、サブスク導入も 集客手探り
神山純一
2度目の緊急事態宣言が出され、宿泊客の落ち込みに見舞われたホテル業界。団体旅行客や出張客の回復が当面見込めないとして、新たな集客策にかじを切り始めた。サブスクリプション(定額制)商品を販売したり、家具チェーン「イケア」の協力で部屋を新設したりと取り組みは様々だ。
ホテルニューオータニ大阪(大阪市)は8日、ホテルの部屋を30日間使える新プラン「デイユース サブスクリプション」の提供を始めた。午前8時から午後8時まで利用でき、税込み30万円。通常は2万円程度するダブルやツインの部屋を1日1万円で使える。
同ホテルによると、昨年11月までは政府の観光支援策「Go To トラベル」の効果などで客室の稼働率は9割を超える日もあったが、再びの宣言で失速。1月は3割、2月は2割程度に急落し、昨春の宣言以来の「二番底」の厳しさに直面しているという。
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